女性は特に頭痛になりやすく、薬を飲んでも効かないことがあります。また、医療機関を受診せずそのまま、市販薬を飲み我慢する人もいます。そういった方を専門的にみる頭痛外来を開いている医療機関が多くなってきていますが、頭痛外来とはどのような症状を診るところかわからない方も多くいます。頭痛外来は診察やMRIなどの検査、診断や適切な薬の処方を行う場所です。
診療してくださる先生は内科や脳神経外科の先生が主ですが、神経内科や精神科、ペインクリニックなどと幅広い分野での先生に診ていただくこともあります。頭痛は風邪や発熱、脳出血やくも膜下出血など他の病気が関係している場合と片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛など命に別状がなく、慢性的に起きている場合とがあります。問診にてどちらの症状か判断し、病気と考えられるときはCT検査やMRI検査、血液検査などを行います。その後、専門の科へ紹介をしています。
慢性的な場合は頭痛の度合いを詳しく聞き、頭痛ダイアリーを書くなどの指導をします。なお、慢性的な頭痛と考えられるときにも、念のため、MRIやCTをとる場合があります。頭痛を根本的に治すには生活習慣の改善や、頭痛の頻度を知る、自分に合った薬を飲む、ということが大事になってきます。そのため頭痛外来にかかる回数が増えることがあります。
頭痛が起きたとき、薬を飲みすぎると薬物乱用頭痛を引き起こすこともあるので、途中で受診をやめたりせず、先生と相談しながら進めていくようにします。