慢性的な頭痛は頭痛外来で診察を

頭痛外来とは文字通り、頭痛に悩まされている方のための診療科目です。頭痛というと病気ではないと軽く考えがちですが、実は一度確定診断を受けておくべき重要なものです。一般的に頭痛は三つに分けられ、例えば風邪や疲れからくる一時的な頭痛、緊張性頭痛や片頭痛に代表される慢性頭痛、脳卒中に関連する頭痛と分けられています。この三つを見ればわかるように、中には一生付き合う慢性的な不具合、さらには命に関わるものも含まれています。

つまり、あまりにもひどい頭痛や長期間の頭痛、頻繁に襲う頭痛発作があれば、専門の診療が必要だとお分かり頂けるかと思います。これらを見分け、適切な処置を行うのが頭痛外来です。都市部では専門的に頭痛外来を掲げているところもありますが、地方ではなかなか見かけません。しかしその場合でも脳神経外科系の病院、総合病院や大学病院といったところでは脳神経外科(内科)や神経内科で診察が可能な場合が多く、とくに神経内科は頭痛に関してはほぼ専門といっていいほど得意分野ですのでこれらを受診すると良いでしょう。

頭痛外来で多い病気は、やはり慢性頭痛である緊張性頭痛・片頭痛・群発頭痛と、自己診断で市販の薬で対処していて悪化した薬剤性頭痛です。特に自称片頭痛持ちという方の大半は実は緊張性頭痛であることが多く、この二つは生活上での対処方法が正反対であるため、自力で対処しようとすると悪化するうえ、そもそも慢性病なので自助努力では限界があります。さらに痛いからといって市販の薬を使用し続けると薬剤性頭痛も加わるという負のスパイラルに陥ってしまいます。これらはやはり頭痛専門医の診察を受けて適切な処理を受けなければ、命には関わらないもののQOL(生活の質)というものが生涯にわたって大きく制限されてしまいます。

頭痛に悩まされている場合はやはり専門医の診察を一度は受けて何の病気なのか確定しておくことが大切です。

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